カテゴリ:植物( 103 )

身近に咲いている-1

奄美の植物の魅力の一つは
「ここにも、そこにも、あそこにも」だと思っています。
言葉通り、ホント身近なあちらこちらに希少植物が生えているのです。
珍しいものを見たいからと、必ずしも深い山に入らなければならない
ということは全くないのです。

屋久杉などのように大きかったり
ある植物が一箇所に群生していたりすると
「うぉ~~~~~!」と誰でも感動するかと思いますが、
奄美はほとんどがそうではないんです。
奄美の場合は、いろんな木や草、シダなどが
ごちゃごちゃとはえたその中にひそかに存在していたり、
そのごちゃごちゃしている植物と思っているもの事態が珍しいものだったり、
車で通り過ぎていくような道端に存在していたりと一般にはホントわかりにくい。
だから、奄美に住んでいたり、あまり植物のわからない観光者などからすると
物足りなさを感じたりもするのでしょう。
でも、実は「ここにも、そこにも、あそこにも」宝がごろごろしているんですねぇ。
そこで、今頃見かけ身近に咲いている
小さい植物を何回かに分けて紹介します。

まずはヒメキセワタ(姫着せ綿)。
九州南部から沖縄まで分布。
環境省では絶滅危惧ⅠB類。
着せ綿は菊の花にかぶせて露と香を移し取る綿のことで、
花冠の上に白毛があるのを着せ綿に見立て、名前はそこから来ているようです。
その小型とのことでヒメがついてヒメキセワタです。
この花は、普段 車でピューンと通り過ぎていた場所に咲いていました。
シソ科なので、葉を「つま」として刺身と食べるとおいしいのでしょうか?
おっと、また食べる話になってしまった。(゜∀゜*)

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花は2cm弱と小さいけれど、やわらかい薄紫に赤紫の斑点とラインが美しい。
写真上の半開きの花の中にマーメイドでもいそうだと思いません?
ついつい覗き込んでしまいました。
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by kazemaru-go | 2008-04-02 12:38 | 植物

旅立ち

1月末、釣鐘状の可愛い花をつけたビロードボタンヅルを見ました。
奄美大島以南に分布する、つる性植物。
行ったのが少し遅く、花はほとんど咲き終わっていましたが
実を一緒に見ることが出来ました。

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左下の花は萼がくるーんとカールしていて、
ベットの傍らにランプとして置いたら気持ちよく眠れそう。
花が終わると右上のつんつんした毛のある球状のものになります。
何の意味があるのだろうこの毛。
何故かこの時、凄く興味を持ちました。

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1月末、棘のように硬く見えた毛は
3月初旬、少し垂れ、柔らかそうに見えました。

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三月末はこの状態。
棘のようにしっかり見えた毛、
実は細かい毛が固まって1本になっていたんですね。
昨日の奄美は温かい日差しのとても気持ちのいい日。
ビロードボタンヅルの種はタンポポのように
風に乗って大空高く旅立って行きました。
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by kazemaru-go | 2008-03-29 22:44 | 植物

ちょっと遅れたけど

毎年この時期になると宇検村田検にあるオオシマザクラの話題が
新聞に記載されます。
昨年はわざわざ田検に行ったのに空振り。
宇検までは遠いと名瀬の高千穂神社にあるオオシマザクラ
気が向くと見に行くのですが、これは4年ぐらい空振り状態。
昨日、この話を知人にしたら、「じゃ、今から見に行って来ようか」と
いうことになり、神社に行ってきました。

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かなり葉が出ていて、終わりに近かったけどやっと見ることができました。

オオシマザクラは伊豆諸島に分布、特に大島に多く自生しているため
オオシマザクラ(大島桜)の名前がついています。
三浦半島や房総半島南部でもみられますが、
薪炭用に栽培されていたものが野生状態になったとする見方があるようです。
薪としては最適なんでしょうね。タキギザクラとも呼ばれますから。
葉はザクラ餅の材料になると一緒に行った知人が話をしていました。
サクラ餅の葉は食べる派ですか?
私は大好きで必ず食べます。
でも、調理していない葉は食べられたものじゃありませんね。
噛んでいると、しっかり、あの独特の味がしてちょっと感動しましたけど。
来年こそは満開のオオシマザクラ見たいなぁ。
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by kazemaru-go | 2008-03-26 12:26 | 植物

奄美の珍味いただく?

随分ご無沙汰してしまいました。
お元気でしょうか?
奄美は、新緑で山は色付き、鳥はさえずり
すっかり春!です。

今、私は毎年恒例「オオトラツグミ調査」の準備、調査に追われています。
今年は3/23の一斉調査になんと150人強の方々が参加してくださることになり
嬉しい悲鳴を上げています。
全調査延べ人数250人は超えるでしょうね。すごい~~~~!!
(オオトラツグミ調査の内容は2007年3月、2006年3月のブログに
 紹介してます。)
今回、昨年の反省から、車の移動、調査後の聞き取り場所など
やり方を改善しました。
直接調査とは関係ないのですが、随分大きな変更で
どうなるかどきどきものです。

最近、この調査の準備のためによく山に入ります。
楽しみにしていたアマミセイシカ、今年も咲いてくれていました。
環境省絶滅危惧ⅠA類に分類されている植物なので
毎年、同じ場所の同じ木が花を咲かせるとほっとします。
以前、同じツツジ科サクラツツジの花びらを
鳥が食べると聞き、食べたことがありました。
酸味があって、おいしいとは言えませんが、なかなかいけました。
アマミセイシカ見ていたら、「これはどんな味?」と
興味がわいてきて、「ぱくっ」といってしまいました。
花びらは肉厚で熟していないスモモの味がしたような気がしました。
お世辞にも絶賛とは言えませんが、
世界三大珍味も味の点では?なので
絶滅危惧のアマミセイシカ、今回、奄美の珍味をいただく!でしょうか?

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3/23(日)のオオトラツグミ一斉調査、どんなことになるのか楽しみです。
天気が心配ですが、参加者が奄美の夜明けと調査を楽しみ、
無事終了できたらなぁと思います。
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by kazemaru-go | 2008-03-21 09:58 | 植物

まだまだ調査中

奄美の山でカンアオイの仲間をよく見かけます。
奄美大島にあるカンアオイは
オオバカンアオイ、フジノカンアオイ、ミヤビカンアオイ
カケロマカンアオイ、グスクカンアオイ、トリガミネカンアオイの6種。
ヤンマカンアオイ、オオフジノカンアオイまで区別すると
8種類あることになっています。
ただ、見た目じゃ区別しにくく、観察している人も少ないので
まだまだ調査中でこれから種類が増える可能性や、
分布域が広がる可能性があるようです。
カンアオイを訪れる虫はアリやハエなどの飛翔力の小さいもので、
他の集団からの遺伝子の交流ができにくいことや、
株の分散速度も極めて小さいことから
狭い地域で独自の進化をしているものが多いようです。
だから、地域名のついているカンアオイが多くなるんでしょうね。
そうそう、カンアオイは先日紹介したリュウキュウウマノスズクサと同じ
ウマノスズクサ科なんです。

今回嬉しいことにグスクカンアオイを見ることができました。
奄美にあるカンアオイの中で葉の大きさは中くらいで
照りがありません。

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グスクカンアオイの全体写真。

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グスクカンアオイの花の写真。
花びらみたいに見えるのは萼です。

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赤くつんつんしているのが、めしべ。
花柱に丸いのが引っ付いていますが
これは柱頭でここに花粉がつき種子が出来ます。
下のほうの黄色いのがおしべです。

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オオバカンアオイの花。
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フジノカンアオイの花。

オオバカンアオイとフジノカンアオイは普通によく見られるカンアオイなので
紹介しました。
ただ、カンアオイの仲間は個体差が激しく、色だけじゃ区別しにくいんです。
調査中らしいので、多くの花が咲いているこの時期、
新種発見のチャンスかも。
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by kazemaru-go | 2008-02-17 22:22 | 植物

酸味がグー!

寒い日が続いていますね。
奄美でも先日あられが降り、
灯油の高い今年、何年かぶりにエアコンのスイッチを入れてしまいました。

今、山に行くと紅色の派手なカンゾウタケを見かけます。
シイなどの大木の根近くに出てくるキノコなのですが
色が色だけにかなり目立ちます。
(キノコからは血のような色の汁が出るのですが、
 鮮やかなので布を染めたくなります。)
「食べられるよ」とは聞いていたのですが、私にもやっとチャンス到来!
バター炒めや、わさび醤油で食べてもいいらしいのですが、
今回、熱湯をかけ、ドレッシングで食べてみました。
キノコとしては珍しくちょっと酸味がありなかなかグー!
歯ごたえがあるので食感も楽しめます。

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木から出ているカンゾウタケ。

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カンゾウタケと共に、「すっきりパッション」という
リキュールを飲むことにしました。
(奄美では生のパッションを半分に切り、
 その中に黒糖焼酎を入れて飲んだりすることがあるのですが
 それをリキュールにしたようです。)
何ヶ月かぶりのお酒なので酔いが早いだろうなぁ。
次回はバター炒めに挑戦してみようと思いました。


今日、あんまりいい日ではありませんでした。
はねた枝で目の周り2箇所切ってしまったし
野外でマングースを見かけたし。
私の前を横断するなんざぁ、ふてぇやつ!
マングースバスターズの活躍で最近随分少なくなってきたのになぁ。
見たい見たいと思っているケナガネズミには全く会えないのに
こんなんばっかり。
この間だって、クロウサギ、ケナガネズミ、アマミヤマシギ、オオトラツグミ
両性爬虫類など、たくさん見られる山に行ったのに
見られたのはネコだけ。それも2匹も。
4日前だって山で猟犬見かけるわ、迷子になるわ。
願下げと思っているものはやってくるのに
会いたいと願うものには何故かいつも縁がない。
遭うんだけど逢えないんだなぁ。
なんでぇ~? ・゜゜・(。>0<。)・゜゜・.びぇ~ん
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by kazemaru-go | 2008-02-16 20:55 | 植物

音楽が聞こえてきそう

今年は雨が多い。
奄美の冬らしいと言えばそうなのだけど
農家の人も、スポーツ合宿にいらした方も大変だろうなぁ。

この天気の悪い寒い中、ほぼ毎日山に入っているのですけど
ツル性植物や、シダが生い茂った藪をかき分け
倒木を乗り越え、歩き疲れてふと上を見上げると
リュウキュウウマノスズクサ(琉球馬の鈴草)が咲いていました。

奄美大島以南の琉球列島固有のツル植物。
果実のぶら下がった様子が馬につける鈴に似ていることから
この名前になったらしい。
今回見たのは花。
とってもユニークな形をしています。

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これは蕾。
への字をした顔みたいな舷部(げんぶ)部分が「ぱっか~ん」と開きます。

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正面から見た花

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横側から見た花。
変な形してるでしょ?
まるで、金管楽器のサクソフォーンかチュ-バかスーザフォンのような。

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蕾や花がたくさんあったのだけど
頭の上から、まるで楽器や音符、ト音記号やヘ音記号が
ぶらぶらぶら下がっているよう。
耳をすますとマーチか何かが聞こえてくるような気がしました。
「上を向いて、前を向いて、ワン、ツー、ワン、ツー♪」 ちょっと違ったか?

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変な形の花を切り開きました。
本土にあるウマノスズクサは
花の先端部に内側に向いて硬い毛が密生しているので、
においで誘ったハエなどの虫が一度花に入ると出れず、
虫が暴れているうちに受粉が完了する仕組みになっているらしい。
リュウキュウウマノスズクサは毛はなさそうだし
ちょっとよくわかりませんでした。
ジャコウアゲハの幼虫の食草です。
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by kazemaru-go | 2008-02-11 22:17 | 植物

寒空の下、海岸線で

この寒い時期、海岸線の満潮時には海水が届くような所に
密かに咲いている花があります。

名前はハマジンチョウ(浜沈丁)。
浜にあるジンチョウゲに似た植物と言うことから来ています。
分布は三重県、九州西海岸以南。
海岸線の開発により絶滅の危機が増大していて、
環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に入っています。

寒いと、なかなか海岸線に行くことはありませんが、
ぶるぶる震えながらもよく来てくれたねって、
プレゼント貰ったような気がしました。

蕾、花、実が一度に見られましたので、紹介します。
果実はコルク質で海水に浮くので、海流に乗って散布されるんですよ。

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by kazemaru-go | 2008-01-25 21:52 | 植物

山のモビール

山に入ると、行く手を阻むつる性植物があります。
この植物は厄介なことに鋭いとげまであるので
痛い思いをしたり、洋服を破りそうになったり
私の中では要注意植物の一つです。

その植物とはサツマサンキライ。
九州南部以南に分布している雌雄異株のつる性植物です。
最近ではあまり見かけませんが、葉は餅を包むのに使われるようです。
(サンキラ餅)

今、花の時期なのですが、
赤や薄黄緑色の柄やつぼみ、花が
丸っぽく固まって咲くので
まるで山で見られるモビールのようです。

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             これは雌花。
             プクッとしているのがかわいらしい。

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                これは雄花。

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           少し遠めに見るとこんな感じです。
           これは雌花なのですが、
           雄花だともう少し華やかに見えます。

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             花と一緒に実もなっていました。
        
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by kazemaru-go | 2008-01-12 21:33 | 植物

秋も深まってきました

ご無沙汰している間に、奄美もすーっかり秋です。
そして、このブログも3年目に突入しました。
皆様お元気でしょうか?
先日まで、秋なのに昼間の30度とはどう言うこと?と思っていましたが、
あっという間に、過ごしやすく、気持ちのいい毎日になりました。
夜の毛布の肌触りのいいこと!幸せを感じます。

最近奄美ではよく目にする、サキシマフヨウの花。
九州(福江島、甑島、種子島)以南に自生するハイビスカスの仲間です。
道ばたや伐採地跡にはえ、たくさんの花を次から次へと咲かせるので
かなり目立ち、秋の代表格の一つと言えるのではないでしょうか。
一言でサキシマフヨウと言ってもよーく見ると
色などかなり個体差があるようです。
お気に入りの木を探してみる!というのはどうでしょう。

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本当に久しぶりの更新になりました。
8月に入ったあたりから悪化の一途を辿っていた股関節。
8月半ば頃からは人の基本である、2本足で立つ、歩くとは
どういうことかわからなくなっていました。
当たり前だと思っていた動作が、こんなにも複雑で
筋肉、骨などの微妙なバランス、連携で行われていることに
改めて、気付かされました。
9月初旬には、激痛の中びっこひきひき、20歩歩いては休憩、
10歩歩いては休憩という状態で
山行きも諦めないといけないのだろうかと真剣に考えていました。
でも、そんな中、2人の整体師に助けられました。
1人は筋の専門、1人は骨の専門。
どうにかしてくれ!と行くたびに頼む私に
根気よく、試行錯誤しながら本当によくしてもらって、
何とかなりそうなところまでやっとこぎつけました。
まだ、治療中ですが、外に行けることに感謝しつつ、
3年目のブログを続けられることを喜びたいと思います。
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by kazemaru-go | 2007-10-23 20:10 | 植物