カテゴリ:植物( 103 )

ホトトギスはキュウリ味

皆さん知ってました?
鳥のホトトギスってキュウリの味がするんですよ。
スライスして醤油で食べると鳥肉なのか野菜なのかわかりません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

そんなこと本当にしていたら鳥獣保護法にて
私の手は後ろに回ってしまいます。

実のところは植物のホトトギスの話。
この植物の名前、花の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから
きているらしいので、鳥と関係はあるんです。
奄美には自生していない植物で、今回人の庭で見つけました。
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庭に入らせてくださいと許可を得て撮った写真。


かわいい花なんだけど、よくよく見ると興味深い形をしているんです。
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雌しべは3つに分かれ、先がさらに浅く2つに分かれることで
それぞれがカタツムリの目に見える。
雄しべは外側に曲がり、下に向けることによって
ハチなどの背中に花粉を付ける仕組みになっているらしいのだけど、
太く長い花柱から出ている姿は遊園地の乗り物に見えてしまう。
(この写真じゃわかりにくいんですけどね)

同じように面白いのが花弁の基部。
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花のスタンドみたいですね。
属名のTricyrtisは「3つの距」という意味で
花の基部に3つの距ができるところから付けられたらしいのですが、
属名になるほど興味深いものだったんですね。
(距キョとは、花びらやがくの基部にある袋状の突起のこと)

話は最初に戻って、
知人にすすめられ食べた花、本当にキュウリそのものなんです。
チャンスがあったらぜひ味見をしてみてください。

最後に余談。
ホトトギスのこと調べていたら、いろんなところに花言葉が出てきたので
ここでも紹介しますね。

「秘めた想い」
「永遠にあなたのもの」

ん~~~~~~。
なんかすごい。
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by kazemaru-go | 2010-01-17 01:11 | 植物

サガリバナの観察-3

今日はサガリバナ観察の最終回。
(10/10,12のブログを読んでいない方はそちらからどうぞ)

サガリバナは奄美大島以南のマンゴローブ、またその上流部河口の湿地帯に
分布する小高木。
湿地帯に生える木というのは実を見ればよくわかります。

9月28日
下がっていた実の一つが割れていたので頂戴して見てみました。
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割ってみると下の写真のように1つ種が出てきます。左側が種。
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それを割ってみると、きめ細かい肌触り。
味はどんなんだろうと食べてみたら、最初の2噛みぐらいはいけるかな?と
思ったけど、みず~~~~とまでいかないにしてもやっぱりまずかった。
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上の写真、よく見てください。
種を覆っている部分が繊維質なのがわかります?
先に書いたように、これがまさに湿地帯に生えている証拠。

10月11日
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マングローブや近くの川に生えているサガリバナは
こうやって種を水に浮かせることによって分布を広げていくんです。
花がきれいなため、盗掘などによって自生しているサガリバナは現在ほとんど
見ることができません。
7月8月には花が、10月には実が、マングローブを流れる川を覆いつくすのを
見てみたいものです。
発芽率はわかりませんが、今回の観察で1本の木から実になる確率は
そんなに悪くないことがわかりました。
環境さえそのままだったら、何十年後かには
今あるサガリバナが分布を広げ、月明かりでカヌーを乗りながら花見をし、
朝になると夜咲いた花が一斉に海に向かって流れてるというような幻想的な
光景を見るのも夢ではないかもしれません。

今回の観察でもう一つ面白いことがわかりました。
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花柄どこから出ていると思います?

なんと、木の一番天辺。
普通はそこから葉が出て、枝が伸び、木が成長していくところなはずなのに
打ち上げ花火のように花柄が伸びてきているんです。
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今後、木がどう成長していくのか、来年はどこから花芽がでてくるのか、
種はどんな感じで芽を出すのか、見たいと思うものがまた増えてしまいました。
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by kazemaru-go | 2008-10-13 22:22 | 植物

サガリバナの観察-2

今日はサガリバナの観察そのつづき。
(サガリバナの観察-1を読んでいない方は先に10/10のブログをどうぞ)

8月14日
花が落ちてすぐの状態
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8月24日
咲いた花が全部実になるわけでなくかなりの数柄から落ちていました。
中はどうなっているんだろうと落ちていたものの一つを
さいてみると中からコロンと小さな種のようなものが1つ出てきました。
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8月31日
8/14~8/24であまり変化がなかったのでゆっくり見に行けばいいや
と思っていたのに、1週間後見に行ったらあっという間に成長していました。
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9月8日
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9月12日
かなり膨らんできてますねぇ。
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9月19日
随分丸くなってきました。
ちょっと見ると、バンシロのよう。
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10月11日
もう少し膨れてくると思っていたら
ぽろぽろと落ち始めました。
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同じく10月11日
緑色のまま落ち、しばらくすると茶色く変色していきます。
下に落ちた実。
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結構長い花柄ですが、花が咲いたのは3夜のみ。
基部から先端に向かってだいたい咲いていきました。
1本の木で2ヶ所、花をつけたのですが、
両方とも基部近くにはほとんど実はならずに、
真ん中から下に多いのがなんか不思議です。

続きはまた次回。
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by kazemaru-go | 2008-10-12 00:47 | 植物

サガリバナの観察-1

本当に本当にご無沙汰しておりました。
お元気だったでしょうか?
この3ヶ月、ほとんど山にも海にも行かず、何をやっていたのか・・・・。
せっかく奄美にいるのにねぇ。

8月半ば「サガリバナが咲いているから見にこんね」と近所の人がわざわざ
私の家に教えに来てくれました。
聞けば、小さな苗を人から貰い地植えしたところ、3年目の今年、
初めて花を咲かせたとのこと。
サガリバナは夏の暗くなるころから花を咲かせ、一夜で散らしてしまう。
タイミングが合わなければなかなか見られない花の一つ。
こんなチャンスはなかなかないと花を24時間、
それがその後どうなるかを観察することにしました。

サガリバナのきれいな花だけを紹介するのもいいけれど
たまにはこんな企画もいいんじゃな~い?と
ある程度観察終わったので報告を。

8月13日 12:30頃
雄しべが先のほうから見えてはいるものの、今夜これが花を咲かせるのか
不安ながらも観察開始。
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8月13日 15:10頃
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8月13日 17:40頃
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8月13日 18:50頃
随分膨らんできています。今夜咲くぞ~~~と確信!
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8月13日 19:10頃
この日の日の入りは19:03。
雄しべはまだ伸びきっていないので、しわしわ。
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8月13日 20:40頃
きれに花を咲かせていました。
花のにおいが1~2mぐらい近付くとしてくる。
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8月13日 22:00頃
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8月14日 0:15頃
花のにおいが3~5m離れていてもしてくる。
人的にはあんまりいいにおいとは思えないが
(もう少しいいにおいだと思っていたんだけどなぁ)
虫を呼び寄せているのか。マングローブではなく
街中の人家だから、ほとんど虫は見られないけど大丈夫なんだろうか?
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8月14日 2:15頃
においは1~2mぐらい近付かないとしなくなってきた。
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8月14日 4:30頃
においがだんだん弱くなる。
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8月14日 5:30頃
においはほとんどなくなった。
この日の日の出は5:51。空は明るくなってきている。
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8月14日 6:50頃
花はまだしっかりしている。これからあとだんだんしおれていく。
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8月14日 8:30頃
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8月14日 11:00頃
昨夜から咲いていた花は全部落ち、
この夜咲かせる花の蕾がまた膨らみ始めていた。
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さて、花が咲き終わったあと、どう変わっていくと思います?
それはまた次回。

*****************************
久しぶりに更新しようと張り切っていたら、あとは送信するのみ!というところで
すべてを1回消してしまった。 (T_T)     
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by kazemaru-go | 2008-10-10 21:06 | 植物

梅雨明けまだ?

今年の梅雨は入るのが遅かったせいか、明けるのもめちゃ遅いですね。
例年だと、今頃容赦なく太陽が照り付けているはずなのに。

今日は気晴らしに、梅雨時期から梅雨明けのころに咲く
ノボタンの写真でも。
奄美ではどこでも見られる花ですが奄美以南に分布の北限種です。

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近寄ってみると
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by kazemaru-go | 2008-06-28 00:38 | 植物

熟す前はクロウサギ

今日は朝から雨の奄美です。
梅雨入り宣言してもよさそうなのになかなか出ませんね。
平均は5月10日ごろ、昨年は5月26日ごろだったようですが
さて、今年はどうなるのでしょう。

調査のため山に行った土曜日、
ゴンズイの終わりかけの花と若い実を見つけました。
(ゴンズイについての説明は2007年1月19日の投稿をご覧ください)

実が熟すと鮮やかな赤色で目立つゴンズイですが
今回初めてあまり目立たない若い実をじっくりみることができました。

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昨年、7月に撮ったゴンズイの実。
真っ赤な果皮が裂け、中から黒い種が見えてます。

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土曜日に見た、ちょっと膨らんだ実。

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そして花と上の写真より大きくなった実。
袋果は1つの花から1~3個生じますが、
あれ?この実何かに似てません?
ゴンズイの別名は「狐の茶袋」または「黒臭木」ですが、
若い実から、「アマミノクロウサギ」の別名もあげたいと思います。
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by kazemaru-go | 2008-05-20 00:06 | 植物

山のぼんぼり鈴

今、奄美ではいたる所でツツジを見ることができます。
庭先でも彩り鮮やかなツツジが、通行人の目を楽しませてくれてます。

見た目は違うけれど同じツツジ科のギーマも山で花を咲かせていました。
奄美大島以南に分布する低木で島口でも「ギーマ」。
でも、ちょっと発音が違うのよねー。
「ギ」の発音はギとグの間ぐらい。←これがなかなか難しい。

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「ぷくっ」とした花はぼんぼりみたいでかわいらしい。
木をゆすると「チャリチャリ」と、小さな鈴の音が聞こえてきそうですね♪

知人が調査していないところでオオトラツグミが鳴いていると
教えてくれたので、今朝早速行ってみました。
ただ、4月もそろそろ後半で、思っていたより夜が明けるのが早い早い。
現地に到着した時(5時20分)には、すでにメジロ、アカヒゲなどが
鳴き始め、オオトラツグミの声は結局わかりませんでした。
寝ぼすけの私がせっかく早起きしたのに~~~~~~!
仕方ないので、朝焼けの写真を撮って帰って来ました。

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by kazemaru-go | 2008-04-21 13:17 | 植物

身近に咲いている-4

今回の「身近に咲いている」シリーズ、最後に紹介するのは
ホザキザクラ。

けんかする時に言う
「ほざくなー」のさくらではなく、「穂咲き桜」です。
分布は山口県、屋久島、奄美大島、沖縄。
環境省では絶滅危惧ⅠB類になっています。

高さは3cm~16cm、花は5mmとかなり小さく
気にしなければ花が咲いていても通り過ぎてしまうでしょう。
今回見かけたのは、これも普段車で通っていた道脇でした。
ホントに小さく、いつ踏み潰されてもおかしくないのに
凛とした姿で花を咲かせているホザキザクラ。
小さい植物から、たくさんの元気をもらったような気がします。

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皆さんの住んでいる近くに、いつも通っている道路に
希少でなくても、いろんな植物が生えていると思います。
大きく目立つものだけでなく、たまには小さな植物にも目を向けてみて下さい。
素敵な出会いがあると思いますよ♪


知人が「青山テルマの曲、なんか好きなんだよね。着メロにしようと思って。」と
話してました。
私も好きで最近よく聞いています。
以前ベストセラーになった「冷静と情熱のあいだ」は
江國香織と辻仁成、二人の作家が女の人の立場と男の人の立場で書き、
別々の本として出されていました。
この曲も
青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」
SoulJa 「ここにいるよ feat.青山テルマ」
と、女の人側からと男の人側、
それぞれの立場で歌われているの知っていました?
青山テルマの「そばにいるね」はSoulJaの「ここにいるよ」の
アンサーソングだったんですね。
お互いにたくさんの想いを胸に抱えているのに
なかなか素直になれなくて、なかなか想いが通じなくて・・・・・・・・・・・。
あぁ、切ないなぁ。
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by kazemaru-go | 2008-04-13 02:32 | 植物

身近に咲いている-3

「これ、なんという花?」  ←デジカメの画面を見ながら
オオトラツグミ定点調査終了後、福岡からいらしていたご夫妻に聞かれました。

それは、オキナワチドリ(沖縄千鳥)でした。
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オキナワチドリは九州南部から沖縄に分布している小型のラン。
環境省では絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
名前の由来は花の形状が千鳥の飛ぶ姿に似ていることから。
でも、ちょっと・・・・・・・・? どう思います?
海岸近くに生えていると図鑑などにはよく書いてあるのですが、
私が見るのはいつも道脇の草地か斜面です。
車を走らせながら、紫色の塊が目に入るとオキナワチドリの可能性あり。
「おっ!」と思って車停めても
アカボシタツナミソウであることが多いんですけどね。

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これはアカボシタツナミソウ。色が似ているでしょ?
あちらこちらでよく見かける花ですけど
これも奄美大島から沖縄諸島までしか分布していないんですよ。

3月に新聞で白色のオキナワチドリを紹介していましたね。
私は今年まだオキナワチドリを見ていません。
聞かれたときに見に行ったらよかったのですが
調査後で睡魔に負けてしまいました。
先に話したご夫妻、オオトラツグミ一斉調査とその後の親睦会を楽しみに
ほぼ毎年福岡から奄美に来てくださっています。
ありがたい話ですよね。

オトラツグミ調査、そろそろ終盤です。
(実はまだやっています。今日も4時起き)
結果が出たら報告しますね♪
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by kazemaru-go | 2008-04-05 11:50 | 植物

身近に咲いている-2

今回紹介するのはオニキランソウ。
まずは写真をご覧あれ。

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「あぁ、これ、いろんなところで見るがね。」
と、奄美の人からの声が聞こえてきそうです。
オニキランソウは奄美では確かにいろんなところで見かけます。
ただ、この草、奄美大島が北限。
(鹿児島県が発行しているレッドデータブックには
 沖縄、台湾などでも分布となっているんだけど
 ネットで調べても、奄美でこれだけ見られるオニキランソウが
 沖縄での紹介がほとんどありません。
 本当のところの分布はどうなっているんでしょう。
 「琉球弧野山の植物」では分布は奄美大島、徳之島、沖永良部と
 なっています。)
それに、鹿児島県では準絶滅危惧種に分類されているんですねぇ。

「あっちこっちで見られる雑草だとばかり思っていたのに、はっけ~」
と、またまた奄美の人の声が聞こえてきそうです。

オニキランソウの仲間は面白い名前のものがいくつかあります。
キランソウは別名を「地獄の釜の蓋」といいますが、
(奄美にはヒメキランソウが分布)
いくつか名前の由来が言われています。
高血圧、鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止めなどに効果があるとされることから
「病気を治して地獄の釜にふたをすることから」とか
「茎葉が地面を這って密におおい、地面に蓋をしているように見えるからだ」
などの説があるらしいのです。
他に、ジュウニヒトエ(十二単)、セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)という
名前のものもあります。

キランソウを漢字で表記すると
金瘡小草:これは中国名から流用
紫藍草:「き」は紫の古語で「らん」は藍色の意味で、
      花の色からこう名づけられた
金襴草:草むらに咲きひろがる様子が、”金襴(きらん)”の織物の
     切れはしのように見えるところから

オニキランソウの「オニ」は鬼?
名前の由来は何だろう。ん~~~~~~~~。
花の部分を大きく写した写真をアップしますので
考えておくんなまし。
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よくわからないから別名「あまんアッカンベー草」とつけてあげよう。
あまん:奄美の方言でヤドカリの意味
雄しべがヤドカリの目に見えてしょうがないんだなぁ。
いろいろ説明しておきながら、ひどい落ち (*⌒∇⌒*)
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by kazemaru-go | 2008-04-03 04:38 | 植物