カテゴリ:動物( 63 )

少しでも高いとこ

この時期、あちらこちらできれいな声で鳴いているカエルがいます。
名前はリュウキュウカジカガエル。
南西諸島に生息するカエルです。
本州などにいるカジカガエルは山地の渓流に棲んでいるらしいのですが、
リュウキュウカジカガエルは人の住むところから
山までといたる所で見かけます。

昨夜林道に行ったら、メスを求めてたくさんのオスが林道などに出て
一生懸命鳴いていました。
自分を誇示したいのか、ただ好きなだけなのか、
このカエルはちょっとした石の上などによく上がって座っています。
高さ1~3cmぐらいだったりする石の上なんて
人から見れば地面と大差ないように思うのですが、
カエル界では何か意味があるんでしょうね。

「俺を、見てくれぇ。」
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3/9の書き込みでアマミヤマシギは枝に停まるのが下手という話をしました。

昨夜4羽のアマミヤマシギを見かけたのですが、
その内の1羽、林道上からばたばたと低く飛んで前方におりる様子。
あんまり遠くに飛んで行きたくないんだねぇ。と思いながら見ていたら
地面に着陸して、
あっ!(゜o゜) しりもちついちゃったよ。

枝に着陸するの下手なだけかと思ったら・・・・・・・・。
信じられな~~~~い!
人がこけた時すぐ立ち上がって、「私は転げていません。」という顔で
歩いて行ったりするけど、昨夜のアマミヤマシギも同じ。
しりもちついてからの体勢立て直しの早いこと。
それから、そしらぬ顔でとことこ歩いて行った。
「おーい。知らん顔したってちゃんと見たんだからねぇ。」
車の中で大爆笑。
ごめんねぇ。必死なのに悪いかなぁと思いつつ我慢できなかった。
なんにせよ、やはりアマミヤマシギは愛すべき奄美の住人(住鳥?)なのです。
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by kazemaru-go | 2006-03-28 15:37 | 動物

オオトラツグミ定点調査

めちゃくちゃな生活のピークがやっと過ぎました。
気付けば3月ももう終わり。
ひぇ~~~!!

先日、一斉調査の話をしましたので、
今日はオオトラツグミ定点調査の話を。

一斉調査の楽しみは、たくさんの方々と
「力を合わせて一つのことをやり遂げる」です。
(これはスタッフとしての喜びですけど)
定点調査の喜びは「じっくり奄美を楽しむ」でしょうか。
定点調査というのは、決まった場所でほとんど移動せず
オオトラツグミのさえずりを確認していきます。
例のごとく、真っ暗な中車から降ろされます。
まずは、危険な動物がいないか周りをチェックし、
携帯用の椅子をセット。
懐中電灯を消すと、月明かりしかない中、ちょっとどきどきしながらスタンバイ。
(別に懐中電灯消す必要はないんですけど、私はこの方が好きなんです。)
月明かり、風の音、風に揺れる木を感じながら耳を澄ますと
たくさんの動物達が生きていることがわかります。

「ホーッ、ホーッ、ホーッ、ホーッ」    アオバズク
「ビーッ    ビーッ」           アマミヤマシギ
「ピュー ピュー」              イシカワガエル
「パタ パタ パタ パタ」          蛾の羽音
「コホッ、コホッ、コホッ」          リュウキュウコノハズク
「ピシューッ  ピシューッ」        アマミノクロウサギ    

そして「キョロン ツィー」         オオトラツグミ

なんともいえない至福の時。

そうこうしている内に周りが白々として夜が明け始める。
木や道が確認できるぐらいに明るくなると
アカヒゲ、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、キビタキ、ルリカケスetc.
鳥達の大合唱が始まる。
グースカ、ピースカ寝てた鳥達がいっせいに目を覚まし、
鳴き始める姿を想像するとなんとなくおかしい。
この鳥達よりちょっと寝坊助さんはキツツキ類。
オーストンオオアカゲラ、アマミコゲラは
少し遅く起きた時間を取り戻そうとしているかのように
大きな音を立ててドラミングを始めます。
そうして完全に夜が明け、たいていの鳥達が勢揃いする頃調査は終わります。

夜明け前、たくさんの鳥達が鳴く前に
オオトラツグミの声を聴きながら熱いコーヒーでも飲めたら本当に最高なはず。
4月の第1か第2土日まで調査は続くので
少し早起きしてコーヒー持って行くかなぁ。

チャンスのある方は是非参加を。
この喜び、楽しみは参加してみないとわかりません。

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           先日紹介したオオシマウツギの写真です。


今日は10日ぶりに朝の調査がなかったのでゆっくりできました。
夜は午前1時過ぎ頃に寝て、午前3時から4時起床という毎日でした。
さすがにここまで続くと、ふらふらで休みたくなってくる。
昨夜は、今朝早く起きなくてよかったので、
学生の時の金曜日の夜のような開放感がありました。
ゆっくり寝られるぞー!みたいな。
でも、午前中仕事やら今までやれなかったことを片付けながら
なんとなーく、物足りなさを感じている自分に気付いた。
大変、奄美マジックにかかってしまったぁ~~!!
昨日までが全力疾走だとすれば
今日から、4月上旬まではジョギング状態です。
まだ、まだ朝も夜も楽しむぞー。  
おっと、仕事もちゃんとやらなきゃね。  
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by kazemaru-go | 2006-03-27 13:00 | 動物

オオトラツグミ

奄美大島にはオオトラツグミという鳥がいます。
世界中どこを探してもここ奄美大島以外では出会えない鳥。
しかも、数は少なく、色は地味、深い山に生息し、
鳴くのも春と秋の夜明け前から少し明るくなる間と夕方がほとんど
と、なかなか出会えない鳥なんです。
大きさは全長約30cm。
本土などで繁殖していて、
冬に奄美に渡ってくるトラツグミという鳥がいるのですが、
オオトラツグミは日本の分類ではこのトラツグミの1亜種(仲間)となっています。
別種にしたほうがいいという動きもあるようですが。

環境省でもごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種ということで
「絶滅危惧IA類」に指定されています。
でも、オオトラツグミに関してはほとんど研究されていないんです。

私達はこのオオトラツグミの調査を毎年この時期にやっています。
昨年は調査地点136箇所、延べ調査人数206人と、
かなり大掛かりでやっています。
これだけの人がすべてボランティアで動いてくれていると思うと
毎年の事ながら驚きと感謝でいっぱいになります。
ちなみに昨年の確認さえずり個体は171羽でした。

またまた午前3時に起きないといけないので
話の続きはまた後日。

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         わかりにくいですけど、この鳥がオオトラツグミです。
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by kazemaru-go | 2006-03-23 00:02 | 動物

奄美で発声練習?

冬の鳴き声は
「ジャッ ジャッ。 ジャッ ジャッ。」
春先の鳴き声は
「ケキョ。」
「ホ ケ。」
この鳥なぁーんだ?

答えはウグイス。
奄美大島ではウグイスは冬の時期に渡ってくる渡り鳥。
よく知っている鳴き方は
「ホー、ホケキョ。ケキョ ケキョ ケキョ。」
だと思うのですが、これは「さえずり」で、繁殖期などに鳴く特徴的な鳴き声。
冬は繁殖の時期ではないので、さえずり以外の鳴き方(地鳴き)をします。
地鳴きが「ジャッ ジャッ。」と聞こえるのです。

今の時期、そろそろ繁殖地に戻って行く時期なのですが、
ウグイスたちはパートナーを得るために、さえずりの練習(?)に余念がない。
「ケキョ、ケキョ。」
「ホー、ホー、ホキョ。」
「ホー、ケッ。」
はぁあぁ。下手。ホント下手。
日本的なイメージの中に、
「梅の花と囀るウグイス」と言うのがあると思いますけど、
きれいな梅の花に、下手な囀りのウグイスは絵になりませんよねぇ。
(梅はほとんどない。繁殖期にウグイスはいない。
 奄美ではほとんどありえないシチュエーションです。)
 
今日、山で鳥の囀りを聞いていたのですが、いろんな種類の鳥の囀りに混じって
たくさんの下手なウグイスが一所懸命鳴いていました。
日にちが経つとだんだんと上手に囀ることができてくるのですが、
今日の面々はまだまだでしたなぁ。
渡って行くまでにはもう少しうまくなってよね。
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by kazemaru-go | 2006-03-18 18:58 | 動物

お澄まし、アマミヤマシギ

アマミヤマシギは飛ぶのがあまり得意ではありません。
枝などには停まれません。と言っても過言でないほど下手。

車が近くまで来たら飛び上がってどこかに飛んで行ったらいいのに、
時々何を考えているのか、枝に停まろうとするアマミヤマシギがいるのです。
ばたばたしながら足を思いっきり伸ばして、枝に近付く。
あら、失敗。
その下の枝に停まろうとする。
また、失敗。
その次も、またその次も失敗。
そして、地面まで落ちてくる。
時々、羽を小さい枝に引っ掛けて、かろうじて留まることもありますが、
なんとも危なっかしい。

昨夜のアマミヤマシギ、珍しく二度目で枝に着陸しました。
「私だってやればできるのよ。来れるものなら来て見なさい。」
と言っているかのように澄まして見えました。
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        澄ましているように見えるけど、
        実は、動いたら落ちちゃうから、身動きとれないだけ
       なはず。      
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by kazemaru-go | 2006-03-09 00:36 | 動物

見つかって少し安心。

今日は、アマミノクロウサギの調査のため
龍郷町にある沢に入りました。
以前は龍郷町にもかなりのクロウサギが生息していたのですが、
現在、名瀬市を境に、北と南に分布が分かれ
北に位置する龍郷町は、個体群が小さく、
近い将来いなくなってもおかしくないと言うのが現状です。

おととしは同じ沢でマングースの糞を見つけ、
今日は歩き始めてわずかな所で犬の足跡を見つけたので
どんなもんだろうと心配しましたが、
約1kmの間にとりあえず10箇所程度の糞の塊を確認することができました。
これがどういう意味を成すのか、
他の沢との照合、専門家による分析結果などを待たないと分かりませんが、
ある程度の糞塊が見られ、少し安心しました。

2月26日(日)大島支庁の横、奄美会館で13:00~17:00まで
アマミノクロウサギのシンポジウムがあります。
いろんな方面から見たアマミノクロウサギの話が聞けそうなので
行ってみようかと思っています。
お時間のある方は是非、シンポジウムへ。
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by kazemaru-go | 2006-02-21 23:42 | 動物

おもしろいもの、みっけ!

また、寒さがやって来ましたね。
12月猛烈な寒波の後、1月暖かかったからか
奄美の植物は、いつもより早く新芽を出している木が多くあります。
季節を間違えているのかもしれません。
この寒さで、
「おかしい!ん~~~、あれ?」
って思っているかも。

沢歩きをしていて、おもしろいものを見つけました。

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これはリュウキュウイノシシの巣。
たくさんの、シダや葉つきの木の枝などが地面に積み上げられていました。
横2m、縦1mの大きさ。
シダ等がまだ枯れていないところを見ると、
最近まで使われていたのか、もしかしたらまだ使っているのか。
横のほうを見るとリュウキュウイノシシが出入りするための
穴がありました。
これだけのものを作るって、相当な労力ですよね。
どうやってこのような巣を作るのか、どんな子育てをするのか
私はよくわかりません。
チャンスがあったら、専門家に聞いて見たいと思っています。

この中どうなっているのか気になりますよね。
まだ新しいから、もしかしたら中にいるかもと思いつつ、
好奇心には敵いませんでした。
ちょっとなが~い棒で
いつでも逃げられるように準備をして突付いてみました。
3箇所ぐらいゆっくり挿して見ましたが、反応なし。
よかった~~!!
挿した感じでは、下のほうに草が敷き詰められていて、
その上は隙間があり、その上にたくさんのシダや草が
乗せられていると言った感じでした。
深さは真中で40cm。
巣を作っている様子、子育ての様子、できることならこの目で見てみたい。
本土のイノシシからすると、リュウキュウイノシシはかなり小さい。
小さい「うり坊」かわいいでしょうね。
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by kazemaru-go | 2006-02-04 00:33 | 動物

ホタル?

今日、山の中できょろきょろしていたら、
なんか変な形をしたものが目に入りました。
なんだろう?と思ってよく見るとホタルの幼虫らしいものが
カタツムリの殻に頭を突っ込んでいるのです。

ホタルといえばヘイケボタル、ゲンジボタル。
ホタルを見るには清流に行って・・・・と思っていません?
ちっちっちっ!
ホタルのほとんどは陸棲、カタツムリなどを餌に育つんです。
奄美でよく見るのはキイロスジボタル。
(ヘイケボタル、ゲンジボタルはいません)
これももちろん陸棲!ホタルの発光を見たいのであれば
7月から8月、山に行かないといけないのです。
そんなに強い光ではないのですが、
その光の中にいると自分の体がふゎ~と浮いてくるような気が・・・・・。
そのまま、夢の世界に連れて行ってもらえるかも。
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by kazemaru-go | 2006-01-16 21:31 | 動物

久しぶりに出会えた!

今日久しぶりにイボイモリを見ることができました。
イボイモリはアマミノクロウサギなどと一緒で
「生きた化石」と言われていて、約200万年も生き抜いている
私達奄美人の大先輩なのです。
(奄美大島、徳之島、沖縄島、渡嘉敷島にのみ生息)
幼生は昨年徳之島で見ることできたんですけど
成体見たのは5年ぶりぐらいだろうか。

見つけたときは大騒ぎで写真撮りまくりました。
周りの邪魔な枝や落ち葉をどけても全く動く様子なし。
最後にちょっと手に乗せてみたんだけど
今日は暖かいとはいえ、変温動物の両生類だけに冷たかったぁ。
地面に戻しても、少し動いてそのままじーっとしてるし。
はぁ、やっぱり島の動物だ。
これから先もこれらののんびり動物達が
ずっと生きていけるような奄美であって欲しいよ~!!
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そうそう、それから昨夜、念願の「まーらん舟」という
黒糖焼酎飲むことができました。
かめ仕込みで焼酎作りをしている酒造会社が
島の黒糖にこだわり、これはと思える黒糖の出会いから生まれた焼酎だと
聞いていたので是非飲みたかったんですよねぇ。
出荷本数少ないし、口に入ることはまずないと思っていたのに
嬉しいことに声がかかって。電話切ってすっ飛んで行きました。

黒糖焼酎はこの奄美でしか作ることができません。
考えたら凄いことですよね。

香りは33度のわりにアルコールの匂いが強くありません。
でも、匂いも味も独特でしたね。
お湯割りだと癖が強まるし、ストレートでも飲んだんですけど
このお酒はロックが一番合うような気がしました。
味も然る事ながら、同じものづくりをしている者として
原料へのこだわり、1本1本手書きされているラベル
このセェ(焼酎)への思い入れが伝わってきて・・・・・・・。
そういう黒糖焼酎飲めたことが嬉しかった。
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by kazemaru-go | 2006-01-14 19:02 | 動物

調査手伝い

今日は知人の哺乳類調査の手伝いをして来ました。
調査は、写真のような、道なき道をやぶこきしながら、進んで行きます。

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国際学会のような華々しい場所で発表されていることも、
実はこのような地道な調査の積み重ねです。
遠い所からわざわざ奄美に来て、
調査研究をし、いろいろな場所で奄美のことを話し、
時には奄美のために戦ってくれる。
本当にありがたいことです。

このような調査の手伝いなどをすると、島外の方々が
真剣に奄美のことを考えてくれていることに驚くことがあります。
奄美での集まりなどに出席しても、出席者の多くは島外の方、
本気で意見を言っているのも島外の方ばかりと言うことも少なくありません。
本当は、もっと、もっと奄美に住んでいる島人が
島人であることに誇りを持って、
奄美を好きになり、大切に思い、真剣に考えていかなければいけないのに。
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by kazemaru-go | 2005-12-11 21:42 | 動物