カテゴリ:動物( 63 )

生き抜く

明日から4月だというのに、風が強く、肌寒い奄美です。
3月27日には、湯湾岳でヒョウが降ったらしく、山陰に積もっていたそうです。

3月末は転勤や就職、進学で奄美を出て行く人、その見送りの人で空港や港は
多くの人で賑わっています。
いい船出になりますようにとそれに合わせ
前回は種の旅立ちのことを投稿しましたが
今日は残念ながら旅立てなかった動物達の話です。

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上の写真は、サシバとメジロ。
餌をとれずに力尽きたのか、何かに襲われかろうじて逃げたのに
命を落としたのかわかりませんが、冬を奄美で過ごし、
これから繁殖のため北に戻る予定だったはずなのに叶いませんでした。
(このメジロは脇の辺りが少し茶色っぽいので渡ってきた鳥だと思います。
 奄美に留鳥としているリュウキュウメジロは灰白色)


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上の写真は多分ハトの雛。
間違って巣から落ちてしまったのか、それとも襲われてしまったのか。
下の写真はルリカケスの雛の羽。
羽が半分ほどまだ羽鞘に収まっているので巣立ち前だと思われます。
周りに散乱してたので、何かに襲われたのでしょう。
鳥なのに、一度も飛ぶこと叶いませんでした。

そんな中、耐えて冬を越した動物も発見しました。

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これはキノボリトカゲ。
巣箱で何か繁殖していないか覗いてみたら
昨年の巣材の下に隠れていました。
かなり痩せていて、寒さのためほとんど動かなかったのですが、
私を睨む元気がありました。
静かに冬を越し、暖かくなるのは今か今かと待ちわびているのでしょう。

本当に厳しい自然。
この厳しさを生き抜けたものだけが、
春の暖かな日差しを浴びることができるのです。
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by kazemaru-go | 2008-03-31 22:32 | 動物

ちょこっとサンゴの話

9月1日の投稿のおまけ1で質問いただきましたので
ちょこっとサンゴの話でも。

あまけ1の赤い帯は卵と書きましたが
スリックと呼ばれる卵と受精卵が成長した
プラヌラ(サンゴの赤ちゃんみたいなもの)の集まったものです。

それから、よくテレビなどでサンゴの産卵と言っていますが
正確には産卵じゃないんです。
サンゴのほとんどが雌雄同体で、サンゴから放出しているピンクの粒々は
バンドルと呼ばれる卵と精巣が一緒に入ったカプセルなんです。
それがサンゴから放出されると海水より軽いので水面に浮かび上がり
海面ではじけ、たくさんの群体から放出された他の卵や精子と
受精するんですねぇ。

ブログを見ている方に感謝を込めて
私のお宝映像の1枚をお見せいたします。

下の写真はバンドル(3個)です。
大きさ500~800μm(マイクロメートル)=0.5mm~0.8mmの
バンドルの中に粒々があるのがわかるでしょうか?
この粒1個が卵1個です。
こんな小さいものがおまけ1のようなスリックになるのですから
相当な数ですよね。万単位なのか億単位なのかそれ以上なのか・・・・。

受精した卵はやがてプラヌラ幼生になり、適当な場所を見つけ着生し
最初の1個のサンゴとなるのです。
このプラヌラがどこに着生するかでそのサンゴの一生が決まってくるんですから
体は小さいですが責任重大です。
後は、来年のサンゴの産卵時期のお楽しみ (^_-)
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by kazemaru-go | 2007-09-04 18:25 | 動物

この夏出会った生き物たち

今日は、この夏出会ったいろいろな生き物を紹介します。
夏はいろんな動物達が出てきてくれるので
どこに行っても楽しめます。

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これはリュウキュウアカショウビンの幼鳥。
成鳥はもう少しオレンジっぽいのですが
幼鳥は薄茶~茶色っぽく見えます。


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これはオオトラツグミの幼鳥。
随分、成鳥に近い個体でしたが胸や顔の辺りがまだ白っぽい。
子供があどけない顔をしているのは哺乳類だけかと思いきや
鳥もはっきり子供とわかる顔をしているからおもしろい。


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これはヒヨドリの寝姿。
高さ2mぐらいにある枝にとまって首を突っ込んで寝ていました。
その下を私達が行ったり来たりしているのに
爆睡のようで全く起きる様子がありません。


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これはアマミハナサキガエルの緑型。
驚いて一回跳んでしまったのだけど
着地した所が悪かった。
見て、右の指先。
必死でこらえてるって感じですね。
人間だったらすぐプルプルしてくるのに
このカエル、この体勢でしばらくいてもびくともしなかった。
「わたしゃ、コケだ!カエルとはわかるめぇ。人間ども、早く行っちまえ」
とでも思っているのでしょうか?


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カニの殻に群がるイシカワガエルのおたまじゃくし。
めったにありつけないご馳走なんだろうなぁ。


山の中と言えども、夏はやっぱり暑い。
汗だくになって、疲れてきても
動物達に会えるとそんなの吹っ飛んでしまいます。



おまけ 
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アカヒゲの卵の殻。
半分に割れた殻を縦から見たものです。
小さいですよね。
この殻の持ち主はちゃんと巣立ったようです。
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by kazemaru-go | 2007-08-30 22:40 | 動物

早速やられてしまった!

今の時期、注意しないといけないものがあります。
それは山の中にぶら下がっているストッキングモドキ。

そんな生物がいるのかって?
生物じゃありません。(勝手に言っているだけです)
ストッキングみたいな色をしてブラブラぶら下がっている
ヒメホソアシナガバチの巣なんです。
なぜか、人の体の当たる高さによく巣をつくっています。
足元だったり、葉の茂っている所だったり、
色も色だけに見つけにくいんですよね。

私の経験では7月ぐらいから見かけるようになり
だんだんと長くなっていくんです。
もうそろそろ出てくるなとシダや木の葉のある辺りを
注意して歩いていたのですが灯台下暗、
目の前にあるはっきり見える巣を見逃してしまった。
作業中に首の後ろをチクリ。
巣も小さかったし、直接触れていなかったので
たくさんのハチに襲われることもなく、なんとか2箇所で済んだけど
痛いんだなぁ。
今年は刺されないぞ!と思っていたのに早速やられてしもうた。

私の場合、アシナガバチに刺されても現時点ではその時痛い思いをすれば
たいしたことにはならないのですが、
体内に入った毒液が原因で体内に「抗体」ができ、
その抗体価が陽性になるとちょっとやばい。
抗体できたら良さそうな気がするんですが
抗原抗体反応によって苦しさ、嘔吐、めまい、ふるえ等が強くなり、
血圧降下、意識障害、呼吸困難などが起こり
死に至ることもあるのです。
刺された経験が無くても抗体価が高い人もいるので注意が必要です。

念のためスズメバチ,アシナガバチ,ミツバチの3種について,
それぞれのハチ毒に対する血液中の抗体価検査を
しておいたらいいかもしれませんね。
奄美の場合はオオスズメバチがいないのが救いです。

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              ヒメホソアシナガバチの巣。
              写っているハチのどれか2匹が
              私を刺したんだろうなぁ。
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by kazemaru-go | 2007-07-11 20:25 | 動物

あぁー、イシカワ~~~~!

昨夜も夜の調査にお出かけ。
アマミノクロウサギ見られるし、アマミヤマシギも見られたし
太い所は私の腕ぐらいあるんじゃないかと思われるほどの
だいばん(大きな)ハブ見たし、大満足でした。

ところが、ところが調査も終盤になった頃、
集落からはまだ遠い山の中の路上にネコが現れました。
このネコ、何か獲物を捕らえている様子。
何だろうと双眼鏡で覗いてみたら
なんと、イシカワガエル。
こりゃいかんと、慌てて車から下りてイシカワガエルとネコを離しました。
それでも、諦め切れなさそうに少し離れた所でこっちをじっと見ているネコ。
まぁ、とりあえず記録と用紙に目をやっていたのですが、
そのすきにネコは戻って来てさっきのイシカワガエルを再度攻撃してました。
一生懸命逃げようとしていたのですが、
セメントの高い壁に阻まれ、
助ける暇もなく捕まって持って行かれてしまいました。

イシカワガエルにしてみれば二重の災難。
そこがセメントの壁でなく、普通の崖だったら、大きな石に隠れて
捕獲者から逃げることが出来たかもしれない。
元々肉食動物の少ない奄美、
愛玩動物で野生にはいないネコをしっかり人が飼っていたら
こんな目に遭わなかったかもしれない。

ネコは人がちゃんと飼っていたら本当に可愛い動物です。
好きだけど飼えないからと餌だけやったり、
増えたからと山に捨てたりしては絶対にいけないのです。
人の無責任で野生動物を被害に遭わせない為にも
ちゃんと最期まで責任を持って飼って欲しいものです。
ネコにしても、人のせいで害獣にさせられたら、たまったもんじゃありません。
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           ネコの前にある白っぽいのがイシカワガエル。
           このネコまだ子供みたいだったけど、
           そんなネコが肉付きいいのは、たくさんの
           動物が犠牲になっているからなのでしょう。
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by kazemaru-go | 2007-06-19 10:22 | 動物

わっ、でかっ!

最近、産卵のためなどに海に下ろうとしているカニをよく見かけます。
昨夜も山から海岸近くといたる所にいました。
車の運転も右に左にと大変です。

ある集落の道路を走っていたとき
道路の中央に大きな塊を見つけました。
なんだろうなぁと見てみたら大きな大きなノコギリガザミ。
甲幅は17~18cm近くあったのではないでしょうか。
甲羅の上部にあるノコギリのような等間隔のギザギザが名前の由来。

日本にいるノコギリガザミは
アミメノコギリガザミ
アカテノコギリガザミ
トゲノコギリガザミと3種類いるのですが
昨夜見たのはアカテノコギリガザミ。
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すごい迫力でしょ?
はさみの部分だけで15cm近くはあったかなり大物でした。
(興奮していたから数字はかないいい加減。でも大きかったのは事実です)
ノコギリガザミの脚は最後の1組が平たく変形して泳ぎに使われる(遊泳脚)
のですが、これだけ大きなカニが泳ぐの見てみたいですよねぇ。

車の往来のあるところだったので道路の端に寄せようとしたら
はさみを叩いてものすごい音を立て威嚇されてしまいました。
二枚貝も砕いてしまうほどの怪力はさみで挟まれたくないですからね。
しっかり距離をとりました。
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              どこからでもかかってきんしゃい!


3種類の中で一番大きくなるのはアミメノコギリガザミ。
おいしいのは昨夜見つけたアカテノコギリガザミらしい。
ん~、持って帰ってボイルしてちょっとレモンの汁かけて
酢醤油か何かで食べたら確かにおいしそう!
今度チャンスがあったら是非!と思ってます。

昨夜、カニの大きなはさみには挟まれずに済みましたが
他のカニの産卵見られないかと思って海岸に下りる時
スロープで思いっきり滑ってしまいました。
その時カメラを守ろうとして、
セメントに思いっきりエルボーしてしまった。(T_T)
血は出るし、膨れるし、もうさんざん!
みなさんも、波のかぶる所などは気をつけてくださいね。
あぁ、それにしても痛いよぉ~~~~~~~~。
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by kazemaru-go | 2007-06-14 11:07 | 動物

衝撃の2分間・・・・おまけ

最近、動画をアップロードするのが楽しくて
ついつい昨日のシーンも投稿してみようかと。

暗くてデジカメのピントがなかなか合わずふらふらした映像ですが
1時間のうちの2分間を切り取ってみました。
どうやってハブが獲物を飲み込んでいくかはっきり見ることができます。
凄まじいシーンをご覧下さい。
(見て、後悔しそうな方は再生しないほうがいいかもしれません)



ハブのあごは最大どこまで大きく開くのでしょう。
消化しながら、ゆっくり、ゆーっくり、獲物を飲み込んでいくハブでした。

動画は悪用などされる可能性があると言うご指摘を頂き
現在見られなくなっています。ご了承ください。
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by kazemaru-go | 2007-06-06 13:36 | 動物

すごいの見ちゃいました

まだ、薄暗い時間帯に山に行ったのですが
凄いの見ちゃいました。

「こんなに暗かったらヒメハブいてもわからんね」なんて考えながら
薄暗い山を川の音をBGMに楽しみながら
歩いていたら、
「わぁ~~!ハブ~~~~~~~~~!!」
山道に長くなっている(とぐろを巻いていない)ハブ発見。

知人:「頭はどこ?」
私 :「暗くてよくわからんねぇ。石のところに隠れてるんじゃない?」

なんて話しながらよくよく見てみれば
石と思っていたのは実はケナガネズミで
なんとこのハブ、ケナガネズミを食べている最中だったのです。
(ケナガネズミは奄美大島、徳之島、沖縄本島に棲息する大型のネズミ。
 イメージとしては「千と千尋の神隠し」の坊が変身させられたネズミと
 私は思っているんですけど。
 尾の3分の1くらいが白いネズミです。)

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             顎の開き具合見てください。
             自分の頭より大きなものも丸呑みします。

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            真上近くから撮った写真。
            どれだけ体が膨らんでいるか一目瞭然。

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         飲み込み始めてから約1時間後にはこの状態。
         10分くらい前は口から尻尾が出ていたのに
         あっという間に膨らんでいる所が口から遠ざかっていきました。
         当たり前ですが、頭近くは元通り。

         こんなにお腹が膨れていたら動けないだろうと思って
         本当は手で触ってみたかったんだけど
         杖で尻尾をちょんちょんとつついてみました。そしたら
         「なにするんだよー。」ってな感じでしっかり睨まれました。
         触らなくてよーかった。(当たり前だ! \(`皿´#) )

できたら、外来種のクマネズミ食べてくれたらいいのになんて
思ったりもしましたが
いやいや、それにしてもすごい迫力でした。 
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by kazemaru-go | 2007-06-06 02:05 | 動物

「つるー、つるー、つってしまう~~~!」のカニ

今日は「つるー、つるー、つってしまう~~~!」のカニの紹介です。

泥に紛れ、何もいないかのようですがよく見ると
丸っこい体のカニがたくさんいます。
体はオレンジや黄色、茶色などの粒々模様のため
ちょっと見たぐらいじゃほんとわかりにくいんです。
そのカニとは
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コメツキガニ。
はさみは細くて少し湾曲しスプーンみたいになっています。
餌を食べる時にできる「だんご」作りもなかなかおもしろいのですが
それはまたの楽しみにとっておきたいと思います。

そんなことより、ビデオでも

現在、ビデオサービスはストップしているようです。

ねっ。
はさみ振りの途中でえさ食うな!って感じですが
「つるー、つるー、つってしまう~~~!」でしょ。
「はっ、はっ、はくっしょ~~ん」にも見えますけどね。
あれだけ力を入れながら伸び上がったら普通つりますよね。
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by kazemaru-go | 2007-05-29 22:10 | 動物

「OK! まる~~~~!!」のカニ

やっと奄美梅雨入りしましたね。
外ではハロウェルアマガエルが
嬉しそうに鳴いています。

さて今日は「OK! まる~~~~!!」のカニ。
詳しい話よりまず写真。
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数もまぁ多いし、動きも派手なのですが
住用のマングローブではかなり海側にいるので
知らない方も多いかもしれません。
名前は、といきたいところですが同定が私にとってなかなか難しい。
今までよーく見ていなかった上に
スナガニ科オサガニ属には15種類いるらしいのですが、
参考資料が少ないこと少ないこと。
その上、フタハオサガニをリュウキュウオサガニと一緒にする図鑑もあれば
別にする資料もあるとなかなか「んー?」なのです。
「オサガニは目立ったウェービングを行わない」 → 消え と
消去していけばある程度は何種類かに絞れますが
種の同定は宿題と言うことで無難なところで
今回はオサガニの仲間と言わせていただきます。
そんなことより、ビデオでも

現在、ビデオサービスはストップしているようです。

ねぇ、「OK! まる~~~~!!」に見えるでしょ。
相手が自分のわがままに全てこう応えてくれたら最高なんですけどね♪
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by kazemaru-go | 2007-05-28 23:34 | 動物