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産卵場整備

全国的に、今日は寒かったようですね。
奄美も例外ではなく、外に出たくないモードです。
今日は昨日の話題を一つ。

昨日、リュウキュウアユ産卵場整備に行って来ました。
工事で、固まった川底をやわらかくし、石に付いた赤土などを落とし、
リュウキュウアユが産卵しやすくするというもの。
このアユは、沖縄にも以前はいましたが、絶滅し、
奄美にのみ生息しています。
(沖縄は奄美産のものを試験的に増やし、沖縄に放流しているため、
 奄美産のものが沖縄でも生息はしています。)
昔はたいていの川にいたようですが、現在は限られた川にしかいません。

鍬などを使って、流れに沿って溝を作っていくのですが、
ものすごく硬いし、少し石などを動かすと大量の赤土が流れ出します。
アユは産卵する部分を少し川底に潜らせた感じで産卵するので
硬いとそういう行動ができません。
また、赤土などが付いていると、付着もしにくいし、汚れなどにより
卵から孵化できない状態になり、そのまま死んでしまったりすることが
あるようです。
この冬1匹のアユが産む卵は3000個~30000個
これを2回に分けて産みます。
親になって帰ってくる確率はものすごく低いそうです。
これから、3月頭まで産卵時期だそうですが
私のやったことがちょっとでも役立てばなぁと思います。


12/2に投稿したアマミノクロウサギについて
  死因は交通事故でした。
  成獣のメスでしかも授乳中だったようです。
  お腹をすかせた子供が、どこかの穴で、
  今も母親の帰りを待っているかもしれません。
  

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      川を浚っているメンバー

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     石に付いているリュウキュウアユの卵(一つの卵は約1mm)

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     卵をよーく見ると目が二つ、既にできていました。
by kazemaru-go | 2005-12-05 18:45 | 動物
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